鈴木瑛美子│Rosa Banksiae

Rosa Banksiae

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6th Anniversary Live 『More』ライブレポート

2025.04.16

鈴木瑛美子 6th Anniversary Live 『More』 開催!
2025年4月15日(火) KIWA TENNOZ

「もっと自分を知って欲しい!」そんな想いからライブテーマは 『More』。
どんな曲が好きか、楽屋で何を聴いているかなど、歌を通して自分を感じて欲しい。
6周年を迎える鈴木瑛美子の新たな1ページは自身を開放することから始まった。

舞台はKIWA TENNOZ。
ボーカルの瑛美子と“いっくん”こと 伊藤辰哉 のピアノ。
2人だけのステージはシンプルだからこそ誤魔化しも嘘もきかない、真正面からの直球ライブ。
Alicia Keysのカバー「If I Ain’t Got You」から始まったライブ。瑛美子の歌声が響きスポットライトが彼女を浮かび上がらせると、感嘆したため息に似た声が会場のあちこちから上がる。
2曲目はWhitney houstonのヒット曲 「I Wanna Dance with Somebody」。ノリの良い楽曲が瑛美子ののびやかで艶やかな声で彩られていく。
MCではそんな彼女がガラリと表情を変えて、「ポンコツ!」と自身にツッコミながら少女のような笑顔と軽快なお喋りで観客を魅了。飾らないそのままの鈴木瑛美子が目の前にいる。もっと知って欲しいとはこういう事なんだと感じ入る。
続いては自身のルーツだと語るゴスペル曲「Grateful For」、「I Believe I Can Fly」を2曲続けて歌唱。ゴスペルらしくピアノいっくんとのコーラスの掛け合いも聴き応えあり。輝く瞳に彼女の歌に対する想いと、幼少期から培った心の軸のようなものが宿っていた。
また瑛美子といっくんの息がピッタリなのは、彼女が他のステージでいっくんを見て自身でオファーをしたという経緯がある。まだ会って5回目の2人が互いをリスペクトしあいながら作り上げているステージ。そこにも等身大の瑛美子がいてライブへの意気込みが伝わる逸話だ。
引き続き楽屋でよく聴いている曲として「Lose Control」、「Paper Hearts」を感情豊かに披露した後、SIX SEAT(最前列6席スペシャルシート)からのリクエスト曲を歌うという客席とステージをつなぐ試み。
「Listen」、「My Life」、「僕のこと」と3曲続けて歌詞をその場で検索しつつ1コーラスずつ熱唱。本人も声の調子がとても良いと最初に言っていたように空に音楽の粒子を放つような声だ。リクエストされた方々は特に嬉しいひと時ではないかとキュートなお喋りにも笑えたリクエストタイムだった。
そして瑛美子の声が爆発した楽曲は「My Days」。感動の映画 『きみに読む物語』がミュージカルにもなり、「My Days」はその中の1曲。もしミュージカルが日本で上演される時があれば、ぜひ自分が出演したいという願いも込めた選曲。彼女の歌唱力と感情のすべてが会場を震わし、鼓膜の奥が至福に満たされた。
ここからはエンディングに向かい、自身の作詞曲のオリジナル曲を撮影OKでスタート。「Dalalife」、未発売曲の「夜ふかし煙草(シガレット)」を歌唱。本編ラスト曲は想い入れ深いアンジェラ・アキ氏作詞曲「カナリアの歌」を選曲。
歌唱前に「カナリアの歌」に込めた想いを語る。
「私自身がこの曲に元気をもらっている。落ち込んだり自分に自信がなくなった時、曲の登場人物、彼女やカナリアがタイミングタイミングで色んなものに当てはまる。リリース時には分からなかったアンジェラさんが言う愛とは?愛して愛して愛されて愛されてちゃんと目に見える形が愛だと正直心の中で思っていた。でも最近になってやっと分かるようになってきた。それは色んな人と関わり合い、話を聞いて、全部含めてこういう事だったと分かるようになってきた。悩んだり自分が分からなくなったり、逆に相手にどうしてあげたら、どう接したら良いか分からない、そんなことがあったら、一回この曲を聴いてまたもう一回歩き出しでも良いんじゃないかなと思う。私自身もこの曲に救われてそうしている」そう目を潤ませた。
この言葉にこそ今回のテーマ『More』の根っこがあるのではないかと思いを馳せながら聴く「カナリアの歌」。胸の奥や心のヒダみたいな場所まで彼女の声に包まれて、こちらまで泣きそうになる珠玉の一曲となった。
そしてアンコールは、皆様お待ちかねのミュージカルSIXより アラゴン姫が歌う「No Way」。
英語と日本語バージョンでミュージカルさながらダンスを交えてパワフルに歌うと、会場からは手拍子と歓声が上がる。ステージも客席もエンディングに向けて大爆発!鳴りやまない拍手と歓喜の中でステージは大盛況で幕を下ろした。
今年は「6」に縁がある一年!「SIX」出演、6th Anniversary、26歳バースデー。とあちらこちらに6が散りばめられたライブも目白押し。時にディーバ、時に友達、時に少女。そのどれもが鈴木瑛美子。知れば知るほど『もっと』知りたくなる。これからも彼女の進化と躍進には目が離せない!

【セットリスト】
1. If I Ain’t Got You(Alicia Keys / cover)
2. I Wanna Dance with Somebody(Whitney houston / cover)
3. Grateful For(Natalie Layne / cover)
4. I Believe I Can Fly(R.Kelly / cover)
5. Lose Control(Teddy Swims / cover)
6. Paper Hearts(Tori Kelly / cover)
7. SIX SEATリクエスト曲 「Listen」、「My Life」、「僕のこと」
8. My Days(The Notebook)
9. Dalalife(オリジナル)
10. 夜ふかし煙草(シガレット)未発売曲(オリジナル)
11. カナリアの歌(オリジナル)
12. No Way(ミュージカルSIX)

【今後のLIVEスケジュール】
鈴木瑛美子 6th Anniversary Live Rosa Banksiae presents
『えみこちゃんのたんじょうび会』
2025年5月15日㈭ JZ Brat SOUND OF TOKYO
OPEN 18:00 / START 18:30

鈴木瑛美子 6th Anniversary Live 『SO SIX』
2025年8月28日㈭ SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
OPEN 18:00 / START 18:30

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